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嗅覚障害の症状

嗅覚障害の症状は、大きく5つに分類することができます。まず、においがまったくわからなくなる嗅覚脱失(きゅうかくだっしつ)。においをかぐ能力が低下する嗅覚減退。においにひどく敏感になる嗅覚過敏。

どんなにおいも悪臭として感じる嗅覚錯誤(きゅうかくさくご)、異臭症(いしゅうしょう)。においがしないのに、においを感じる嗅覚幻覚(きゅうかくげんかく)。嗅覚脱失と嗅覚減退の患者さんが、大半を占めます。

嗅覚障害の症状の多くは嗅覚が衰える嗅覚減退と、嗅覚がなくなる嗅覚消失です。無害なにおいが不快に感じられる嗅覚異常は、副鼻腔の感染症や嗅神経が部分的に損傷した結果です。嗅覚異常はそのほかに、歯の衛生状態が悪い場合や口腔内の感染症でも起こります。

うつ病の症状として現れることもあります。嗅覚記憶が保存されている脳の側頭葉の中央領域でけいれん発作が起こると、一時的に鮮明な不快臭を感じます(幻嗅)。これはアウラと呼ばれるけいれん発作の一部で、嗅覚の障害ではありません。

においに過敏になる嗅覚過敏は、嗅覚消失よりもずっと少なくなります。一般的に妊婦はにおいに過敏になります。また嗅覚過敏は、精神的原因によっても起こります。